Onedollar Wanderer

弘法の杖

こうぼうのつえ
弘法の杖は、日本の物語です。日本でもあまり知名度は高くありません。

昔々、貧しいおかみさんが山里の家で一人針仕事をしていると、そこへ一人の年老いたお坊さんが訪ねてきて、水をいっぱいお願いしました。

「すみません。長旅でのどが渇きました。水をいっぱいいただけませんでしょうか。」

「いいですよ。でも今、水がきれていますので、すぐに川に取りに行って来ます。ちょっとここで休んでいてください。」

と言うと、おかみさんは、桶を持って山を下り、川に出かけて行きました。そして、しばらくしてから重い桶を持って戻ってきました。

お坊さんは、そのやさしさにいたく感動して、こう言いました。

「かたじけない。このような大変な仕事から解放してあげましょう。」

と言うと、お坊さんは、家の前に立ち、地面を 杖でつくと、なんと、水が湧き出してきました。

おかみさんが驚いていると、お坊さんは、いつの間にか見えなくなっていました。

おしまい。

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弘法の杖(こうぼうのつえ)-日本