Onedollar Wanderer

鶴と亀

ツルとカメ
鶴と亀は、日本の物語です。日本でもあまり知名度は高くありません。

昔々、つるとかめは大の仲良しでした。

ある日、かめさんが池のわきで日向ぼっこをしていると、つるさんが空から降りてきました。

「かめさん、元気かい。」

「うん、元気だよ。でも君は空が飛べていいな。僕はのろく歩くだけなのに。君のように空を飛べたらなあ。」

「かめさん、お望みなら、空に連れて行ってあげるよ。口で羽根をくわえて、僕の背中にすわっているだけでいいんだよ。でも、どんなことがあっても喋っちゃだめだよ。口を開けると地面に落っこちゃうから。いいかい。」

「いいよ、絶対喋らないよ。」

かめさんは、つるさんの背中によじ登ると、口で羽根をしっかりくわえました。

「いいかい、飛びあがるよ。」

かめさんは、生まれて初めて空を飛んでいました。見るもの全てが目新しく、右や左や、上や下や、後ろや前や、あちこちを見回して、

「つるさん、空って素晴らしいね。」

と話したくなりましたが、かめさんはじっと我慢しました。

まもなく、人里の上にやってくると、子供たちが野原で遊んでいました。

「見て、つるの背中にごみがついてるよ。」

と一人の子供が言いました。

「ほんとだ。ごみがついてる。」

と別の子が、

「ごみだ。つるの背中にごみだ。」

とまた別の子が言いました。

それを聞いて、かめさんはかっとして、ついつい

「僕は、ごみじゃない。かめだ。」と喋ってしまいました。

かめさんは、つるさんからすべり落ち、地面にぶつかってしまいました。バーン!

かめさんが、こうらにひびがたくさんあるのは、こんなわけです。

おしまい。

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鶴と亀(ツルとカメ)-日本