Onedollar Wanderer

山鳩

やまばと
山鳩は、日本の物語です。日本でもあまり知名度は高くありません。

昔々、いつも言われたことと反対のことをする男の子がいました。

山に行けと言われれば、川に行き、畑に行けと言われれば、たんぼに行きます。とてもへそ曲がりの男の子でした。

父親は、息子のことを心配するあまり、病にかかり、とうとう亡くなってしまいました。

死に際、父親は、息子は決して言うことを聞かないと思い、わざと、こう言いました。

「わしが死んだら、川の近くに埋めてくれ。」と。

男の子は父親が亡くなって初めて、自分が間違っていたことに気がつきました。

「おらが悪かった。おとう、許してけれ。許してけれ。」

男の子は、父親に言われたとおり川の近くに墓を造りました。でも雨が降ると、川が土手まであふれてきます。男の子は心配でたまりません。

ある日、雨がとても多く降り始めました。

男の子は川に走りましたが、お墓につくと雨が止みました。でも家に戻ると、また雨が降ってきました。男の子はまた川に走りましたが、お墓につくと雨が止みます。

でも家に戻ると、また雨が降ってきます。また男の子は川に走りました。でもお墓につくと雨が止みます。でも家に戻ると、また雨が降ってきます。

男は、川と家の間を行ったり来たり、もうヘトヘトです。

「おとう。鳥になりてえだ。」

男の子が、そう願うと、空へ上がり、鳥に変わっているではありませんか。

山鳩は雨が降りそうになると、父親(てて親)のことを思って、「テテポッポ、テテポッポ」とさえずります。

おしまい。

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山鳩(やまばと)-日本