Onedollar Wanderer

狐の睫毛

キツネのまつげ

他言語版

狐の睫毛は、日本の物語です。日本でもあまり知名度は高くありません。

昔々、ある所に正直者で働き者のおじいさんが住んでいました。

でも今は、歳を取りすぎてもう働くことができなくなり、さらに悪いことに、最愛のおばあさんも数年前に亡くしてしまいました。

「もう歳で働けないな。貧しくて食べるものもないな。わしも早く天国のばあさんの所へ行きたいな。こんな惨めな生活をするくらいなら、きつねにでも食べられた方がましだな。」

おじいさんは、東の山に出かけて行って叫びました。

「東の山のきつねどん。わしを食べてくれ。」

きつねが答えました。

「正直者は食べません。」

おじいさんは、西の山に出かけて行って叫びました。

「西の山のきつねどん。わしを食べてくれ。」

きつねが答えました。

「働き者は食べません。」

おじいさんは、南の山に出かけて行って叫びました。

「南の山のきつねどん。わしを食べてくれ。」

きつねが答えました。

「妻を亡くした者は食べません。」

おじいさんは、北の山に出かけて行って叫びました。

「北の山のきつねどん。わしを食べてくれ。」

きつねが答えました。

「貧乏で、食べるものもない者は食べません。代わりに、きつねのまつ毛をやりましょう。まつ毛を持って、人を見ると、人の心が見えます。」

おじいさんは、村に戻って、言われたとおりしてみると、驚いたことに、何と人の考えていることがわかるではありませんか。

親切な人は、ほんの数人しかいませんでしたが、近所にいるおじいさんを助けてくれました。

おじいさんは、天国に召されるまで幸せな余生を過ごしましたとさ。

おしまい。

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狐の睫毛(キツネのまつげ)-日本

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