「おしゃべりなカメ」(The Talkative Turtle)-アラビア圏
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昔々、アラビアの広い砂漠の近くに、小さな池がありました。
その池にはたくさんの動物たちが集まり、毎日水を飲みに来ていました。
その中で、おしゃべりなカメがいました。
カメはとてもおしゃべりで、誰かと話すことが大好きでした。
池の周りの動物たちはカメの話を聞くことができたので、カメが池にやってくるたびに、みんなは耳を塞いでしまいました。
ある日、カメは池にやってきて、そこにいるウサギに話しかけました。
「ねえ、ウサギさん、あなたは昨日、あの大きな岩の下を通り抜けたでしょう?とても小さな道だったけど、私はそれを見逃さなかったんですよ!」ウサギは驚いて振り返りましたが、特に答えることなく、急いで池から離れていきました。
次にカメは、池の近くで水を飲んでいたキツネに近づきました。
「キツネさん、あなたがあの丘の上で走るのを見ましたよ!速かったけれど、私はあなたの動きに気づいていました。
誰にも負けないほど素早く走るんですね!」キツネは少しイラっとしながらも、カメを無視してその場を去っていきました。
カメは誰かに話しかけようとしましたが、周りの動物たちはすでに彼から離れていました。
みんなカメの話を聞くのがうんざりしていたのです。
しばらくすると、カメは池のそばでひとりぼっちになりました。
何もすることがなくなったカメは、ちょっと寂しく感じました。
そのとき、カメの前に大きなフクロウがやってきました。
「こんにちは、カメさん。
どうしたのですか?みんな、あなたと話をしないでどこかへ行ってしまったようですね。
」カメはしょんぼりと答えました。
「みんな、僕がいつもおしゃべりばかりしているから、もう僕の話を聞きたくないんだ。
」
フクロウは静かに言いました。
「おしゃべりも大切だけれど、時には静かにすることが重要だよ。
誰もがあなたの話を聞きたがっているわけではない。
話すときは、相手が本当に聞きたいと思っているときにだけ話すことが大事なんだ。
」
カメはその言葉を心に留めました。
それからは、無理に誰かに話しかけることはなく、静かに過ごすようになりました。
やがて、動物たちは再びカメの元に戻り、今度は彼の話に耳を傾けるようになったのです。
カメは、話すことの大切さだけでなく、聞くことの大切さも学んだのでした。
そして、カメはそれからずっと、誰かと話をするときは、その人が本当に聞きたいと思っているときだけ話すようになったのです。
みんなも彼を再び仲間として受け入れるようになり、カメは静かな幸せな時間を楽しみました。
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