「エレファントマン」(Elephant Man)-イギリス
昔々、イギリスのロンドンに、ジョンという名前の男の子が住んでいました。
ジョンは他の子どもたちと同じように、元気に遊んだり、学校に行ったりして過ごしていましたが、ひとつ大きな悩みがありました。
ジョンの体は、普通の人と比べてとても大きく、顔や体にたくさんの腫れ物ができていました。
彼は、見た目がとても不安定で、周りの人々から恐れられ、避けられることが多かったのです。
ジョンの体は次第に奇妙に膨れ上がり、顔や手もどんどん変わっていきました。
大きな耳と厚い皮膚が、まるで象のように見えることから、彼は「エレファントマン」と呼ばれるようになりました。
街の人々は彼を怖がり、遠ざかっていきました。
ジョンはとても寂しく、悲しい気持ちでいっぱいでした。
しかし、ある日、ジョンはひとりで街を歩いていると、医者の名前が書かれた看板を見つけました。
「ジョン、あの医者に相談してみたらどうだろう?
」と彼は考えました。
そこで、ジョンは勇気を出して医者の元を訪ねることにしました。
医者の名前はフレデリック・トリヴス博士。
博士はジョンを優しく迎え入れました。
ジョンは、恥ずかしそうに顔を隠しながら、自分の体のことを話しました。
「僕はこんな見た目だから、どこへ行っても怖がられて、友達もできません」と涙ぐみながら言いました。
フレデリック博士は優しく答えました。
「ジョン、君の見た目は確かに他の人と違うかもしれないが、君はそれをどうしていくかで、世界の見方が変わるんだよ。
」
その後、フレデリック博士はジョンを治療し始めました。
毎日、ジョンの体に適切な治療を施し、少しずつ彼の容態は改善していきました。
博士は、ジョンの外見だけでなく、心のケアも大切にしました。
しばらくして、ジョンの体調はよくなり、彼は博士に感謝しました。
「博士、僕はもっと自信を持てるようになりました。
ありがとうございます。
」
ところが、ジョンは外見が良くなったとしても、まだ自分が他の人々と違うと感じていました。
そこで博士は言いました。
「ジョン、君は外見だけで評価されるべきじゃない。
君が持っている心、優しさ、そして他人を思いやる気持ちこそが、最も大切なんだ。
」
その言葉にジョンは深く感動しました。
博士の言葉を胸に、ジョンは街で自分ができることを見つけ始めました。
彼は孤児院でボランティアをし、困っている人を助け、やがて街の人々もジョンを徐々に受け入れるようになりました。
街の人々は次第にジョンの優しさや誠実さに気づき、彼を恐れたり避けたりすることはなくなりました。
ジョンはついに本当の友達を見つけ、幸せな日々を送ることができました。
ジョンの姿は、もう誰にも恐れられたり、疎まれることはありませんでした。
ジョンは「エレファントマン」としてではなく、一人の優しい人間として、街の人々に愛され、尊敬されるようになりました。
そして、ジョンは生涯を通じて、誰もが内面の美しさを大切にすること、そして見た目だけで人を判断してはいけないということを教え続けました。
おしまい。
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