「カバとゾウの争い」 (Hippopotamus and elephant conflict)- アフリカ
昔々、広大なアフリカの草原に、カバとゾウが住んでいました。
どちらもとても大きな動物で、草原での生活を楽しんでいました。
しかし、ある日、二匹の間に大きな争いが起こることになったのです。
ある朝、カバが川で泳いでいると、ゾウがやって来て、川の水を飲み始めました。
ゾウはその大きな体を使って、川の岸辺にある木々を大きく揺らし、たくさんの葉を落としました。
その葉っぱが川に流れ込むと、カバは気がつきました。
カバは葉っぱが川を汚すことを嫌っていたのです。
「ゾウさん、あなたがあの木を揺らすと、川の水が汚れてしまうじゃないか!
」カバは怒りながら言いました。
ゾウは不思議そうにカバを見つめました。
「何が悪いんだ?
私はただ水を飲んでいただけだよ。
」
「でも、木の葉が川に流れ込んで、私の泳ぐ場所が汚れてしまうんだ!
」カバは続けました。
ゾウは少し困った顔をしましたが、すぐに考えを変えました。
「そんなことは気にすることじゃない。
木の葉くらい、すぐに流れてしまうよ。
」
カバは納得できませんでした。
「でも、私はいつもここで泳いでいるんだ。
きれいな水じゃないと気持ちよく泳げないよ!
」
それからカバとゾウは言い争いを始めました。
カバは川を汚すゾウに対して怒り、ゾウは自分が水を飲むのに問題がないと主張しました。
二匹はどんどん言い合いが激しくなり、他の動物たちも心配して見守るしかありませんでした。
「カバとゾウが喧嘩しているなんて、信じられない!
」と言って、キリンが首を長くして見に来ました。
「こんなことをしていても、誰も得をしないのに。
」
その時、賢いフクロウが木の上から声をかけました。
「お二人さん、喧嘩しても何も解決しないよ。
お互いに理解し合うことが大切だ。
」
カバとゾウはフクロウの言葉に耳を傾けました。
「でも、どうすればいいのか分からないよ。
」とカバが言いました。
フクロウはゆっくりと答えました。
「まずはお互いの立場を理解することが大事だね。
カバさん、ゾウさんは大きな体を持っていて、たくさんの水が必要なんだ。
でも、ゾウさん、カバさんはその川で毎日泳ぐから、水が汚れると困るんだよ。
」
ゾウは考えました。
「そうか、カバさんが困っているのはわかるよ。
でも、どうすればいいんだ?
」
フクロウはにっこりと笑って言いました。
「お互いに少し譲り合えばいいんだ。
カバさん、ゾウさんが水を飲む時に、少し離れた場所で飲ませてもらえたらどうだろうか?
そして、ゾウさん、木の葉が流れないように気をつけてみよう。
」
カバとゾウはしばらく考えました。
すると、カバが答えました。
「それなら、私も納得できるよ。
ゾウさんが遠くで水を飲むなら、私は気持ちよく泳げるし、木の葉も流れないからね。
」
ゾウは大きく頷きました。
「いいアイディアだね、カバさん。
これからは気をつけて水を飲むことにするよ。
」
その日から、カバとゾウはお互いに協力して暮らすようになりました。
カバは川を汚さないように気をつけ、ゾウは水を飲む時に少し離れた場所で飲みました。
二匹は再び友達として過ごすことができ、草原の動物たちはその後も平和な日々を楽しむことができたのです。
そして、フクロウは木の上から見守りながら、静かに言いました。
「時には、違う意見を持つ者同士でも、お互いに思いやりを持って話し合うことが大切だね。
」
おしまい。
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