「トレン・トレンとカイ・カイ」(Tren-Tren y Cai-Cai)-チリ
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昔々、チリの広い山々の中に、トレン・トレンという小さな鳥とカイ・カイという小さなカメが住んでいました。
二匹はとても仲の良い友達で、毎日一緒に遊んだり、森の中を探検したりしていました。
トレン・トレンは、色鮮やかな羽を持った美しい鳥で、どこにでも飛んで行くことができました。
彼は空を自由に飛びながら、様々な楽しいことを見つけてきました。
カイ・カイは、ゆっくりと歩くのが得意なカメで、どんな困難な道でも、じっくりと進んで行きました。
カイ・カイはどんな時でも焦らず、慎重に物事を考えながら進むのが特徴でした。
ある日、二匹は森の中で大きな木の下に座って、太陽が沈むのを見ていました。
トレン・トレンが突然、「ねえ、カイ・カイ、もしもこの森の中で一番速いのは誰かを決めるレースをしたら、どちらが勝つと思う?
」と尋ねました。
カイ・カイは少し考え、「私はきっと遅いよ。
でも、速さだけが大事じゃないと思うんだ。
早くても、途中で疲れてしまったら意味がないでしょ?
」と言いました。
「なるほど。
でも、僕は空を飛ぶのが得意だから、きっと勝つに決まってるよ!
」とトレン・トレンは元気に言いました。
「じゃあ、レースをしてみよう!
」カイ・カイは笑いながら提案しました。
二匹は、森の端から端まで走るレースをすることに決めました。
スタート地点に立つと、トレン・トレンはすぐに空に飛び上がり、カイ・カイは地面を歩き始めました。
トレン・トレンは空を飛びながら、風を感じ、どんどん速く飛んでいきました。
カイ・カイは、ゆっくりとしたペースで地面を進んでいきましたが、彼は焦らず、足元をしっかりと見ながら進んでいきました。
途中、トレン・トレンは木の枝に引っかかり、少し立ち止まってしまいました。
彼はすぐに飛び上がり、また速く飛び始めましたが、少し疲れてきました。
カイ・カイはその間に進み、少しずつ距離を縮めていきました。
レースが進むにつれて、トレン・トレンは飛び続けることに疲れてきました。
一方、カイ・カイはゆっくりでも確実に進んでいます。
カイ・カイは決して急がず、自分のペースで進んでいました。
最終的に、二匹はほぼ同時にゴール地点に到達しました。
トレン・トレンは息を切らして立ち止まり、カイ・カイもゆっくりと到着しました。
「うーん、思ったよりも疲れたよ。
」トレン・トレンは息を整えながら言いました。
「僕もだよ。
でも、速さだけでは勝てないことがわかったよ。
僕は遅くても、焦らずに進むことが大切なんだね。
」カイ・カイは静かに答えました。
トレン・トレンは考え込みました。
「そうだね、カイ・カイ。
君のように冷静に進むことが大事だって、今実感したよ。
」
それから二匹は、競争よりも大切なことを学びました。
どんなに速くても、焦らず確実に進むことが大切だということを。
その日から、トレン・トレンは空を飛ぶ時に無理をせず、カイ・カイは急がずに一歩一歩進むことを心がけました。
二匹はお互いの違いを尊重し、ますます仲良く過ごしました。
そして、森の動物たちも、トレン・トレンとカイ・カイの話を聞いて、急がず自分のペースで進むことの大切さを学びました。
おしまい。
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