「リトル・ジャイアント」(Little Giant)- フィンランド
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昔々、フィンランドの広大な森の中に、小さな村がありました。
その村には、他の村々と同じように、たくさんの人々が住んでいました。
しかし、この村には、他の村では見られないような特別なことがありました。
それは、村の一角に、誰もが「リトル・ジャイアント」と呼ぶ存在がいたことです。
リトル・ジャイアントという名前は、実際には彼の体がとても小さかったため、村人たちが冗談でつけたものでした。
彼の名前はユハ。
ユハは身長が非常に低く、他の子どもたちと比べても一番小さいくらいでした。
でも、ユハの心は誰よりも大きく、強かったのです。
ある日、村に大きな問題が起きました。
森の奥深くにある湖が、突然氾濫しそうになり、村を飲み込んでしまいそうな勢いで水が溢れそうになったのです。
村の人々は必死に防ごうとしましたが、大きな水の流れを止める方法が見つからず、誰もがどうすればよいのか分からずにいました。
そのとき、ユハは静かに村の広場に現れました。
みんなが慌てふためく中、ユハは誰に頼まれるでもなく、ひとり黙々と準備を始めました。
彼は小さな体で、大きな木を一本一本切り倒し、岩を集めて小さな堤防を作り始めました。
村の人々は、最初はそれがうまくいくとは思いませんでした。
だって、ユハはあまりにも小さかったからです。
けれども、ユハはあきらめませんでした。
日が沈むまで、彼はひたすら働き続けました。
彼の体は疲れ果てていきましたが、心は決して折れませんでした。
彼は村を守るため、強い気持ちを持ち続けました。
そのうち、村人たちはユハの働きに気づき、みんなも手伝うようになりました。
ユハが作り上げた堤防は、徐々に強固なものとなり、水の流れを止めることができました。
最終的には、湖の氾濫を防ぐことができ、村は無事に守られたのです。
翌日、村の広場に集まった村人たちは、ユハに感謝の言葉を贈りました。
「ユハ、君は本当にすごい!
君の勇気と努力で村を救ってくれたんだ!
」
ユハは少し照れくさそうに笑い、「私はただ、みんなのためにできることをしただけさ」と言いました。
それ以来、ユハは村の英雄となり、誰もが彼の勇気と優しさを尊敬するようになりました。
そして、ユハ自身も、見た目が小さくても、心の中では大きな力を持っていることを誇りに思いながら、村で幸せに暮らしました。
おしまい。
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