Onedollar Wanderer

「リ・ウーと魔法のカメ」(Ri U and the Magic Turtle)-ニューカレドニア

他言語版

リ・ウーと魔法のカメはニューカレドニアの物語です。

昔々、ニューカレドニアの小さな村に、リ・ウーという心の優しい少年がいました。

リ・ウーは、病気の母親を助けるために、毎日海へ行き、魚を捕って暮らしていました。

ある日、リ・ウーは海で不思議なカメを見つけました。

そのカメは、美しい金色の甲羅を持ち、苦しそうにもがいていました。

「かわいそうに、助けてあげるよ。

」リ・ウーはそう言って、カメを網から外し、そっと海に戻しました。

すると、カメがゆっくりと顔を上げて言いました。

「ありがとう、リ・ウー。

あなたの優しさにお礼がしたい。

私についてきて。

驚いたリ・ウーがカメについていくと、海の底に美しい宮殿がありました。

そこには、たくさんの色とりどりの魚やサンゴが輝いていました。

「リ・ウー、これは私の家だよ。

お礼に、あなたの願いを一つ叶えてあげる。

リ・ウーは考えました。

「母の病気を治したい。

でも…そんな大きな願いを叶えてもらっていいのかな?

するとカメはにっこり笑いました。

「お前の願いは、とても素晴らしい。

さあ、この魔法のしずくを持って帰りなさい。

お母さんに飲ませれば、元気になるよ。

リ・ウーは感謝して魔法のしずくを受け取り、急いで家に帰りました。

そして、母親にしずくを飲ませると、たちまち元気になり、笑顔でリ・ウーを抱きしめました。

その後もリ・ウーは、海に行くたびにカメと会い、村の人々を助けました。

貧しい人には食べ物を、傷ついた人には癒しのしずくを分け与えました。

やがて、村は豊かになり、みんなが幸せに暮らせるようになりました。

そして、リ・ウーはカメのことを誰にも話すことなく、一生海を大切にしながら暮らしました。

おしまい。