「ワイズ・ラビット」(The Wise Rabbit) – 賢いウサギ-ミャンマー
他言語版
昔々、ミャンマーの緑豊かな森に、賢いウサギが住んでいました。
彼は小さな体でありながら、森の中で最も頭の良い動物として知られていました。
ウサギはいつも、森の仲間たちが困っているときに知恵を絞って助けていました。
ある日、大きな危機が訪れました。
ライオンが森に現れ、すべての動物たちを脅かし始めたのです。
ライオンは強く、誰も彼に立ち向かうことができませんでした。
動物たちはみんな恐れて、ライオンが自分たちの住処にやってくるたびに逃げてしまいました。
そのとき、ウサギは静かに考えました。
「もしライオンをうまく手懐けることができれば、森のみんなが安心して暮らせるようになる。
」ウサギは決心し、ライオンに会いに行くことにしました。
ウサギは大きなライオンの前にやって来ると、ゆっくりと話し始めました。
「ライオンさん、どうか私を食べないでください。
私はあなたにとって素晴らしい友達になれるかもしれません。
」
ライオンはウサギを見下ろしながら、にっこりと笑いました。
「小さなウサギが、僕の友達になるだと?どうして僕が君を友達にしようと思うんだ?」
ウサギは自信を持って言いました。
「実は、ライオンさん、あなたがどれほど強いかを知っています。
でも、もしあなたが本当に強いなら、あなたは私が言うことを理解できるはずです。
私はこう考えます。
もし本当に強いのなら、他の動物たちを恐れさせることはないでしょう。
もし、あなたがその力を使って私たちを守ることができたら、私はあなたを尊敬し、あなたに感謝するでしょう。
」
ライオンは考え込みました。
「ふむ、面白い。
君は本当に賢いウサギだな。
」
ウサギは続けました。
「もし、あなたが本当にこの森の王者なら、私たちに恐れを与えるのではなく、私たちを助けてくれることでしょう。
」
ライオンはウサギの言葉に心を動かされ、誇らしげに言いました。
「お前が言う通りだ。
恐れを与えることよりも、守ることのほうがもっと素晴らしいことだ。
」
そして、ライオンは森の動物たちに謝り、彼らを守ることを誓いました。
ウサギの賢さと優しさに感動したライオンは、二度と動物たちを脅かすことはありませんでした。
それからというもの、ウサギは森の仲間たちからますます尊敬されるようになり、ライオンもその力を使って森を守り、すべての動物たちは平和に暮らしました。
ウサギは、賢さと勇気が最も大切な力であることを証明したのでした。
おしまい。
シェア