「七人の姉妹」(The Seven Sisters)-モロッコ
昔々、モロッコの山深い村に、七人の姉妹が暮らしていました。
彼女たちは美しく、優しく、村の人びとからとても愛されていました。
毎日、姉妹たちは一緒に家事を手伝い、畑を耕し、家を守りながら楽しい時間を過ごしていました。
ある日、村に大嵐が訪れました。
風が吹き荒れ、空は真っ黒に曇り、雨が激しく降り続けました。
村の人びとは家に閉じ込められ、誰も外に出ることができませんでした。
姉妹たちは外の様子を心配していましたが、何もできることはありませんでした。
その晩、嵐が最も激しくなったとき、家の中に美しい老女が現れました。
老女は穏やかな笑顔を浮かべながら、姉妹たちに言いました。
「お前たちがこんなにも優しく、誰にも手を差し伸べているから、私はお前たちに試練を与えよう。
もしそれを乗り越えたら、お前たちは永遠に幸せになれるだろう。
」
姉妹たちは驚きながらも、老女に従うことにしました。
老女は続けました。
「お前たち七人は、それぞれ一つの異なる色の宝石を見つけなければならない。
それぞれの宝石は、それぞれの心の力を試すものだ。
見つけることができれば、お前たちは永遠の幸せを手に入れるだろう。
」
姉妹たちはその言葉を受けて、嵐が治まるとすぐに冒険に出ることに決めました。
それぞれが自分に与えられた試練を乗り越え、宝石を見つけるために、山や川を越え、深い森を歩きました。
長女は、赤い宝石を探して砂漠を越えました。
砂漠の炎天下、長女は倒れそうになりながらも、自分の心の強さを信じて歩き続けました。
ついに、太陽のように輝く赤い宝石を見つけました。
次女は、青い宝石を求めて、冷たい川を渡りました。
水の流れが強く、足元も危うかったのですが、次女は恐れずに進み、川の底で青い光を放つ宝石を見つけました。
三女は、緑の宝石を探して深い森に入りました。
森は暗くて恐ろしい場所でしたが、三女は動物たちと話しながら、その道を進み、ついに森の中の美しい木の根元で緑の宝石を見つけました。
四女は、黄色の宝石を探して高い山に登りました。
山は険しく、足を踏み外しそうになりましたが、四女は一歩一歩を踏みしめ、頂上で黄色く輝く宝石を見つけました。
五女は、白い宝石を探して雪に覆われた山脈を越えました。
寒さに耐えながらも、五女は心を清らかに保ち、雪の中で白い宝石を見つけました。
六女は、紫の宝石を求めて夜の森に入っていきました。
夜空を見上げながら、六女は星の光を頼りに進み、月明かりの下で紫の宝石を見つけました。
そして、七女は、黒い宝石を探して洞窟の中に入っていきました。
洞窟の中は暗く、何も見えませんでしたが、七女は自分の内面の強さと信念を信じ、洞窟の奥深くで黒い宝石を見つけました。
七人の姉妹はそれぞれ宝石を見つけ、村に戻りました。
老女は姉妹たちに微笑みながら言いました。
「お前たちはそれぞれの試練を乗り越え、宝石を手に入れた。
これでお前たちは永遠に幸せになれるだろう。
」そして、姉妹たちは村に平和と幸せをもたらし、その後もずっと幸せに暮らしたと伝えられています。
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