「兄と弟と虎」(The Brother, the Tiger, and the Spirit of the Well)-韓国
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昔々、韓国の小さな村に、兄と弟が暮らしていました。
兄は力が強く、弟は優しく心の温かい子でした。
二人は家族と一緒に働き、楽しく暮らしていましたが、ある日、村の近くの森で虎が現れ、人々を恐れさせました。
虎は家畜を奪い、人々の命を脅かしていました。
ある晩、村の長老が集まる会議で、虎を退治するために勇敢な者を選ぶことになりました。
兄はすぐに手を挙げ、虎を倒して村を救おうと決心しました。
弟は反対しましたが、兄は「心配しなくていい。
僕が行ってきます」と言って、村を出ることにしました。
兄が森に向かって出発した後、弟は心配でたまらなくなりました。
「もし兄が危険に遭ったらどうしよう…」と思った弟は、兄を助けるためにこっそり後を追いました。
森の中に入ると、兄はすでに虎の足音を聞きながら、慎重に歩いていました。
そのとき、ふと井戸の近くに小さな井戸の精霊が現れました。
精霊は弟にこう言いました。
「お前の兄は力強いが、虎には勝てないだろう。
だが、お前が持っている優しさと勇気を信じるなら、力を貸してやろう。
」弟は不安そうに精霊を見つめましたが、精霊が差し出した青い玉を受け取ると、不思議なことに心が温かくなり、勇気が湧いてきました。
弟は井戸の精霊に感謝し、兄を助けるために急いで森の奥へと向かいました。
その途中、弟は兄が虎と向き合っているところを見つけました。
虎は大きな牙を見せて威嚇し、兄は手にした刀を構えていました。
「兄さん、危ない!僕が助けるよ!」弟が叫ぶと、兄は驚いて振り向きました。
その瞬間、弟の手に握られた青い玉が光り、虎の目が一瞬にして輝きました。
虎は突然、身動きが取れなくなり、地面にひれ伏しました。
弟は精霊の力を借りて、虎を倒すことができました。
そして、兄に言いました。
「もう安心だよ。
精霊が助けてくれたんだ。
」
兄は弟に感謝し、二人で村へ帰りました。
村の人々は、弟の勇気と兄の力を讃え、二人を英雄として迎えました。
それ以来、兄と弟はお互いの大切さを改めて感じ、どんな困難にも一緒に立ち向かうことを誓いました。
こうして、兄と弟は長い間、幸せに暮らしました。
そして、井戸の精霊の力が二人の心にいつも宿り、村に平和が訪れました。
おしまい。
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