Onedollar Wanderer

「幸運な木こり」(O lenhador sortudo)-ポルトガル

他言語版

幸運な木こりはポルトガルの物語です。

昔々、ポルトガルの小さな村に、貧しい木こりが住んでいました。

彼の名前はジョアン。

毎日、森で木を切り倒し、その木を村のいちばに運んで生計を立てていましたが、どんなに頑張ってもお金が足りず、暮らしはとても厳しいものでした。

ジョアンには家族がいて、妻と二人の子供たちを養うために、朝早くから夜遅くまで働いていました。

それでも、いつも心の中で「どうしてこんなに苦しいのだろう」と思うことがありました。

ある日、ジョアンが森で木を切っていると、突然、地面が揺れ、木の間から光り輝く金色のものが見えました。

驚いたジョアンがその光に近づくと、それはなんと、金色の小さな箱でした。

ジョアンは箱を拾い上げ、中身を確かめてみると、なんとその箱の中には美しい金貨がいっぱい入っていたのです!

ジョアンは目を丸くしてその金貨を見つめました。

こんなにお金があれば、家族の生活も楽になるだろうと、心の中で喜びが溢れました。

ジョアンは急いでその箱を家に持ち帰り、妻にその金貨を見せました。

妻も驚き、二人はそのお金で新しい服を買い、家を修理し、さらに豊かな暮らしを始めました。

しかし、ジョアンはまだ、あの金貨がどうして手に入ったのか不思議でたまりませんでした。

森で出会った金色の箱を思い出し、「あれは一体どういうことだったのだろう?」と考えました。

次の日、ジョアンは再び森へ行き、金色の箱が埋まっていた場所を探しました。

すると、今度は小さな老人が現れました。

老人はジョアンに言いました。

「お前が見つけた金色の箱は、幸運の箱だ。

しかし、その箱を見つけたお前が使うべきことはただ一つ。

それは、自分だけでなく、他の人にも幸せを分け与えることだ。

」ジョアンはその言葉に驚きましたが、老人の顔がとても優しく、信じることができました。

そこでジョアンは、今度は金貨を使って、村の貧しい人々や困っている人々に助けを手を差し伸べました。

彼はいちばで食べ物を買い、家が壊れた人々に家を直してあげ、誰もが幸せになるように行動しました。

そんなある日、再びあの金色の箱が現れました。

ジョアンはそれを見て、心の中で「これが幸せを分け与えた結果だ」と感じました。

やがて、ジョアンの村はますます豊かになり、誰もが笑顔で暮らすようになりました。

ジョアンは、自分一人の力ではなく、周りの人々との協力や助け合いが大切だと気づきました。

そして、幸運の箱はもう一度、ジョアンに訪れましたが、今度はジョアンはそれを大切に保管し、何も求めませんでした。

その箱は、幸せな村の象徴となり、ジョアンはずっと幸せに暮らしました。

おしまい。