「月の踊り」(Moon Dance)-ネイティブアメリカン
他言語版
月の踊りはネイティブアメリカンの物語です。
昔々、広い草原と深い森に囲まれた村に、ルナという少女が住んでいました。
ルナは踊ることが大好きで、夜になると月の光の下で静かに踊るのが日課でした。
「月の女神さま、私の踊りを見てください。
」ルナはそっとつぶやきながら、足を軽やかに動かしました。
村の人たちは、「ルナの踊りは美しいね」と言いましたが、ある日、年老いたシャーマンがこう言いました。
「ルナ、気をつけなさい。
月の女神があまりに美しい踊りを見ると、お前を天へ連れて行きたくなるかもしれないよ。
」
ルナはその言葉に少し驚きましたが、「私はただ、月に感謝を伝えたいだけ」と笑いました。
ある満月の夜、ルナはこれまでにないほど美しく踊りました。
すると、月の光がいつもより強く輝き、まるでルナを包み込むようでした。
突然、空から優しい声が響きました。
「ルナ、お前の踊りはなんて美しいのでしょう。
私はお前を月へ迎えたい。
」
ルナは驚きましたが、地上にいる家族や友達を思い、「私は村のみんなと一緒にいたいのです」と答えました。
月の女神はしばらく静かに考えた後、こう言いました。
「それでは、お前の踊りの美しさを村のみんなと分かち合いましょう。
」
すると、ルナの足元から銀色の光が広がり、村の人々が次々と踊り出しました。
老いた者も、子どもたちも、みんなが楽しそうに踊りました。
それからというもの、村では満月の夜になると、みんなで「月の踊り」を踊るようになりました。
ルナの踊りは月の光とともに、村に幸せをもたらし続けたのです。
おしまい。
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