「賢い少女」(The Clever Girl)-カザフスタン
昔々、カザフスタンの広大な草原の村に、アリーナという名の賢い少女がいました。
アリーナはとても頭が良く、村の人びとから「賢い少女」と呼ばれていました。
しかし、彼女は決して自慢することなく、毎日畑で働きながら、周りの人びとに優しく接していました。
ある日、村に旅人が訪れました。
旅人は大きな袋を持っていて、その中には宝物が入っていると言いました。
「この宝物はとても貴重なもので、誰でもその価値を知っている。
しかし、私はそれを渡す相手を選びたい」と旅人は言いました。
村の人びとは興奮しました。
誰がその宝物を手に入れるのか、みんなが興味津々で集まりました。
旅人は続けて言いました。
「私が出す難しい問題に答えられた者に、この宝物を渡そう。
しかし、問題を間違えた者は、宝物を手に入れることはできない。
さあ、誰か挑戦する者はいるか?
」
村の中で一番賢いとされていた長老が前に出て言いました。
「私は長い間、この村で学んできた。
どんな問題でも解けるだろう。
」村人たちは長老を応援しましたが、アリーナは静かにその様子を見守っていました。
旅人は微笑みながら言いました。
「では、第一の問題だ。
あなたは目の前に大きな川を見つけた。
川を渡りたいが、橋はない。
どうやって渡る?
」
長老はしばらく考えた後、答えました。
「川を渡るには船を作ればいい。
」旅人は静かに首を振り、「それは間違いだ。
船を作るには時間がかかる。
時間を無駄にしてはいけない。
」と言いました。
長老は驚いて口を閉じましたが、村人たちはどうしても答えが思いつきませんでした。
アリーナはその様子を見て、静かに歩み寄り、言いました。
「旅人さん、私が答えを知っています。
」
旅人は少し驚いたようにアリーナを見つめました。
「お前が解けるのか?
では、答えてみろ。
」
アリーナは堂々と答えました。
「川を渡るには、まず川を渡りたいと思う気持ちが大事です。
そして、足元を見ると、岩が並んでいて、その上を渡ることができるはずです。
」村人たちは驚き、旅人もその答えに感心しました。
「その通りだ。
岩を見つけて渡ることができる。
お前の答えは素晴らしい。
」旅人はにっこりと笑いました。
そして、旅人はアリーナに向かって大きな袋を差し出しました。
「君にこの宝物を渡す。
君の賢さと勇気を讃えよう。
」
アリーナは静かに頭を下げて言いました。
「ありがとうございます。
しかし、宝物をいただくことが私の目的ではありません。
私はただ、問題を解決し、みんなと一緒に暮らしていきたいだけです。
」
旅人はその言葉に感動しました。
「君のような心を持つ者にこそ、宝物はふさわしい。
」と語り、アリーナに宝物を手渡しました。
村人たちはアリーナの賢さを改めて認め、彼女を尊敬しました。
アリーナは宝物を持って帰ることはありませんでしたが、みんなに知恵を与え、村の未来をより良くするために尽力しました。
それからというもの、アリーナは村の人びとに学びを教え、誰もが困った時には彼女に相談するようになりました。
そして、村はますます繁栄し、幸せに満ちた日々が続きました。
おしまい。
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