「赤い竜と白い竜」(The Red Dragon and the White Dragon)-イギリス
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昔々、イギリスの広大な山々の中に、二匹の竜が住んでいました。
ひとりは赤い竜、もうひとりは白い竜です。
赤い竜は力強く、炎を吹きながら空を飛び回る勇敢な竜でした。
白い竜は優雅で、冷たい風を吹き、氷のように清らかな存在でした。
二匹の竜は、長い間仲良く暮らしていましたが、ある日、空の中で争いが起こりました。
それは、山の頂上に美しい花が咲いたことから始まりました。
その花は、世界一美しい花と呼ばれており、誰もがその花を手に入れたがっていました。
赤い竜と白い竜も、花を見つけたときにそれぞれ「この花は私のものだ!
」と思いました。
赤い竜は力強く、空中で炎を吐きながら花を取りに行こうとしました。
白い竜は冷たい風を吹きつけ、氷の中に花を閉じ込めようとしました。
二匹の竜は、どちらが花を取るかを決めるために戦い始めました。
空の上では、火と氷がぶつかり合い、雷鳴と風の音が響き渡りました。
赤い竜が大きな火の玉を投げると、白い竜は冷たい氷を放ち、火を消してしまいました。
白い竜が氷の壁を作ると、赤い竜はその壁を焼き払おうと炎を吹きました。
戦いは激しくなる一方で、どちらの竜も譲ることなく、ますます強くなっていきました。
そのとき、突然、山の頂上から声が聞こえてきました。
「お前たちが争っているうちに、この美しい花は枯れてしまうだろう。
」声はどこからともなく響き、二匹の竜はその声に耳を傾けました。
声は続けました。
「この花を大切にするには、争うことではなく、お互いに助け合うことが必要だ。
」
赤い竜と白い竜は、互いに顔を見合わせました。
どちらも、声の言葉に思いを巡らせました。
赤い竜は大きく息を吸い、白い竜に言いました。
「君が言う通りだ。
この花は争って得るものではない。
」白い竜も頷きました。
「私もそう思う。
共にこの花を守り、育てるべきだ。
」
そして、二匹の竜は力を合わせることを決めました。
赤い竜は炎を吹き、花の周りを温め、白い竜は冷たい風で花を守り、傷つけないようにしました。
二匹は力を合わせ、花を守り育てました。
日々、花は美しく咲き続け、やがてその花は、二匹の竜の友好の象徴として、山の頂上に永遠に咲き誇ることになりました。
それからというもの、赤い竜と白い竜は、争うことなく、共に力を合わせて自然を守り、山々を見守り続けました。
そして、二匹の竜の友達としての絆は、他の動物たちにも広がり、みんなが力を合わせて平和な世界を作り上げたのです。
おしまい。
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