「金のリンゴの木」(The Golden Apple Tree)-デンマーク
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昔々、ある国の王様の庭に、世界で一番美しいリンゴの木がありました。
その木には黄金のリンゴが実り、光り輝いていました。
しかしある日、王様は嘆きました。
「誰かが夜の間にリンゴを盗んでいるのだ。
」王様は三人の王子に言いました。
「この不思議を解き明かし、盗人を見つけた者には褒美を与えよう。
」
まず、長男が夜の番をしましたが、夜更かしに耐えられず寝てしまいました。
次に次男が見張りましたが、彼も同じく眠ってしまいました。
最後に末の王子が番をすると、夜中に空から黄金の羽を持つ美しい鳥が舞い降り、リンゴをくわえて飛び去るのを見ました。
末の王子は驚きながらも冷静に、一枚の黄金の羽を拾い、朝になって王様に見せました。
王様はその羽を見て言いました。
「この鳥を捕まえよ。
そうすれば、褒美を取らせよう。
」
三人の王子は旅に出ました。
途中で道が二手に分かれ、長男は広くて楽そうな道を、次男も同じく選びました。
しかし末の王子は険しい道を選びました。
しばらく進むと、道端に一匹のキツネがいて言いました。
「私の助言を聞けば、黄金の鳥を見つけられるぞ。
」末の王子は親切にキツネの言葉に耳を傾けました。
キツネは言いました。
「まっすぐ進むと城がある。
そこには黄金の鳥がいるが、木の檻ではなく、ボロボロの檻に入れよ。
さもないと見つかるぞ。
」末の王子は城に忍び込み、黄金の鳥を見つけましたが、あまりに美しいため、つい立派な木の檻に移してしまいました。
その途端、大きな音がして、兵士たちが駆けつけ、彼は捕まってしまいました。
王は言いました。
「お前を許してやろう。
ただし、黄金の馬を連れてくるのだ。
」王子は再び旅に出ました。
途中でまたキツネが現れ、「黄金の馬は革の鞍に乗せよ」と忠告しました。
しかし、王子は豪華な鞍のほうがふさわしいと思い、それを使った途端、またしても見つかり、捕まってしまいました。
新たな王は言いました。
「お前を許してやろう。
ただし、金の城に住む王女を連れてくるのだ。
」王子は再びキツネに会い、今度こそ忠告に従いました。
王女をそっと連れ出し、黄金の馬に乗せ、無事に逃げ出しました。
そして前の城に戻り、黄金の馬を渡して黄金の鳥を手に入れました。
しかし、キツネは言いました。
「すぐに馬に乗って逃げるのだ。
」王子は今度こそその言葉を信じ、王女と黄金の鳥を連れて逃げ出しました。
旅の途中、キツネは最後のお願いをしました。
「私を殺してくれ。
」王子は驚きましたが、それを拒みました。
するとキツネは、「それならば、せめて私のしっぽを振るまでに、私を打つのだ。
」と言いました。
王子が言われた通りにすると、キツネは美しい王女の兄に変わりました。
王子は黄金の鳥、黄金の馬、そして王女を連れて国へ帰り、王様は大喜びしました。
王様は末の王子を次の王に指名し、末の王子と王女は幸せに暮らしました。
おしまい。
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