Onedollar Wanderer

「銀の林檎と金の鳥」(As maçãs de prata e o pássaro de ouro)-ポルトガル

他言語版

銀の林檎と金の鳥はポルトガルの物語です。

昔々、遠い国に、ひとりの王様が住んでいました。

王様は非常に優れた人物で、国民からも愛されていましたが、ひとつだけ悩みがありました。

それは、毎晩、宮殿の庭にある銀の林檎の木の実が盗まれてしまうことでした。

誰がそれを盗んでいるのかは誰にもわかりませんでしたが、王様はその謎を解くことを決意しました。

ある晩、王様は若い息子、王子に命じました。

「お前は賢いし、勇敢だ。

今夜、庭を見守って、銀の林檎を盗む者を突き止めなさい。

」王子は父の命令を受けて、夜の庭にひとりで立つことにしました。

月明かりの下、王子は静かに庭を見守っていました。

しばらくすると、ふいに空が明るく光り、金色の鳥が現れました。

鳥は羽ばたきながら、木の枝にぶら下がる銀の林檎をくちばしで引き抜き、空高く飛び立ちました。

王子は驚きましたが、すぐにその鳥を追いかける決心をしました。

鳥はあっという間に飛び去り、王子は必死にその後を追いました。

山を越え、川を渡り、深い森の中に入っていくと、ようやく金色の鳥が止まった場所にたどり着きました。

その場所には、光り輝く銀の林檎が積み重ねられ、金色の鳥はそれを守るように羽を広げていました。

王子は鳥に近づき、話しかけました。

「この銀の林檎は私の国の宝物です。

どうか返してください。

」すると、鳥は不思議そうに王子を見つめ、言いました。

「私はこの林檎を守る者。

だが、もしお前が本当にその価値を理解する者なら、試練を乗り越えなければならない。

王子はその試練を受け入れることにしました。

鳥は言いました。

「最初の試練は、この森の中にある三つの扉を開けることだ。

それぞれの扉には異なる試練が待っている。

」王子は怖れずに扉を一つ一つ開け、三つの試練を乗り越えました。

第一の扉では、暗闇の中で自分を信じる勇気を試され、第二の扉では、優しさと忍耐を試され、第三の扉では、知恵を使って謎を解かねばならなかったのです。

すべての試練をクリアした王子に、金色の鳥は言いました。

「お前が試練を乗り越えたことで、この銀の林檎を返すことができる。

ただし、これからはお前がこの宝物を守る者となり、決してその力を悪用してはならない。

」王子はうなずき、銀の林檎を手に取りました。

すると、金色の鳥は空に舞い上がり、再び姿を消しました。

王子は無事に宮殿に戻り、父王にそのことを報告しました。

王様は王子の勇気と賢さを称賛し、王子を誇りに思いました。

そして、王子はその後も国を守り、正義を貫きながら、銀の林檎を大切にし続けました。

おしまい。