Onedollar Wanderer

「黄金の机」(The golden desk)- ドイツ

他言語版

黄金の机は ドイツの物語です。

昔々、フェリックスという小さな男の子が、ドイツの小さな村に住んでいました。フェリックスは、冒険や秘密の物語が大好きでした。ある日、彼は森の端にある古くて廃墟になったお城の話を聞きました。そこには、魔法の力を持つ 「黄金の机」 があると言われていました。

フェリックスは興味津々で、そのお城を探しに行くことにしました。ランタンを手に持ち、暗くなった森の中を進みます。風が木々を揺らし、不思議なささやき声が聞こえてきます。やがて、彼はお城にたどり着きました。大きな木の扉をそっと押すと、ギィィ…と音を立てて開きました。

城の中は埃だらけでした。しかし、部屋の真ん中には 黄金の机 が置かれていました。月明かりに照らされ、まるで生きているかのように輝いています。机の上には、一冊の古い本が置かれていました。フェリックスがそっと本を開くと、突然、本が輝き出しました。すると、文字が空中に浮かび上がり、こう綴られました。

「この机に触れた者は、願い事を書けば、それが叶うだろう。」

フェリックスは驚きましたが、ゆっくりと羽ペンを手に取り、机の上にこう書きました。

「すべての人々が幸せになりますように。」

最後の文字を書き終えた瞬間、部屋はまばゆい金色の光に包まれました。フェリックスの心に、温かく優しい気持ちが広がります。

翌朝、村の人々が驚くべき話をしていました。「病気の人が元気になった!」「けんかをしていた人たちが仲直りした!」「みんなが笑顔になった!」

フェリックスは、黄金の机が本当に魔法の力を持っていることを確信しました。しかし、彼は誰にもこの秘密を話さず、時々お城を訪れては、新しい願い事を書き続けました。

こうして、幸せは世界中に広がっていったのです。

おしまい。