「ねこねこ姫」(Princess Kitty)-ドイツ
昔々、ドイツの小さな王国に、ねこねこ姫というとてもかわいらしい猫の姫が住んでいました。
ねこねこ姫の名前はリリィ。
リリィは、王様と王妃の娘で、毎日お城の中で楽しく過ごしていましたが、どうしてもひとつだけ不満がありました。
それは、他の猫たちが外で遊んでいるのに、リリィだけはお城の中に閉じ込められていることでした。
「私は外に出て、みんなと遊びたい!
」リリィは心の中で何度も思いましたが、お城の中では決して外に出ることが許されませんでした。
王様と王妃は、リリィを大切に守りたい一心で、外の世界の危険から守ろうとしていたのです。
ある日のこと、リリィはとうとう我慢できなくなり、ひとりでこっそりお城を抜け出すことにしました。
「今日は絶対に外で遊ぶんだ!
」リリィは心を決め、足音を忍ばせてお城を抜け出しました。
外の世界は、リリィが想像していた通り、とても広くて美しい場所でした。
色とりどりの花が咲き誇り、風がやさしく吹いて、鳥たちが歌っていました。
リリィはその風景を見て、心がわくわくしました。
「やっぱり、外は素晴らしい!
」リリィはすぐに飛び跳ねて、草むらの中を駆け回り始めました。
その時、リリィは森の中から現れた一匹の小さな猫と出会いました。
その猫は、リリィが今まで見たことがないほど元気で、みんなで一緒に遊ぼうとリリィに声をかけました。
「こんにちは、私はミロ。
君も外で遊びたかったんだね!
」リリィはミロとすぐに仲良くなり、一緒に草むらを駆け回ったり、木に登ったりして楽しく遊びました。
「ここでは自由に遊べて、ほんとうに楽しい!
」と、リリィはうれしそうに言いました。
ミロも「僕たちは自由だし、ここには危険なことなんてないよ」と言って笑いました。
リリィはその言葉を聞いて、ますます楽しくなりました。
でも、遊び疲れて帰ろうと思ったとき、リリィはふと気がつきました。
「あれ?
お城が見当たらない!
」迷子になってしまったのです。
リリィはちょっと焦りながらも、ミロに「お城に帰りたいけど、どうしたらいいの?
」と尋ねました。
ミロは優しく答えました。
「心配しないで、僕が案内してあげるよ。
」
ミロはリリィを導いて、二匹はお城への道を探しながら歩き始めました。
途中、リリィは「もしも王様や王妃が心配していたらどうしよう?
」と考えましたが、ミロは「大丈夫、君が無事でいることが一番大事だからね。
」と励ましました。
そして、しばらく歩いた後、ついにお城が見えてきました。
リリィは嬉しくて、思わず飛び跳ねました。
「ありがとう、ミロ!
」と、リリィは心から感謝しました。
ミロはにっこりと微笑んで、「また遊ぼうね!
」と言って森へ帰っていきました。
お城に戻ったリリィは、王様と王妃にしっかりと謝りました。
「ごめんなさい、でも外の世界を見て、自由に遊ぶことができてとても楽しかったわ。
これからはもっと大切に考えて行動するわ。
」王様と王妃は少し心配していたものの、リリィが無事に戻ってきたことに安心し、優しく言いました。
「リリィ、あなたが無事で戻ってきてうれしい。
でも、これからは少しだけ外に出て、遊びに行くことを許可しよう。
ただし、気をつけて、危険な場所には近づかないようにね。
」
リリィは嬉しそうにうなずきました。
「ありがとう、これからはお城の中と外の両方で楽しく過ごすわ!
」こうして、リリィは王宮の中で、そして外での自由な時間も楽しむことができるようになりました。
そして、リリィはその後もミロとたくさん遊び、外の世界の美しさを楽しむことができました。
王様と王妃も、リリィが無事で幸せそうな姿を見て、安心して過ごすことができました。
おしまい。
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