「シェヘラザードと千夜一夜」(Scheherazade and the Thousand Nights)-エジプト
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昔々、エジプトの王国に、シャフリヤール王という賢くも冷酷な王がいました。
彼は妻に裏切られた経験から、次々と妻を迎えては夜が明ける前に命を奪うという恐ろしい決まりを作ってしまいました。
そのため、王国の娘たちは誰もが恐れて、結婚を望む者は現れませんでした。
ところが、ある日、賢く美しいシェヘラザードという娘が現れました。
彼女は父親に、王のもとへ嫁ぎたいと言いました。
父親は心配しましたが、シェヘラザードはこう言いました。
「私には王を変える方法があるのです。
」その言葉を信じて、シェヘラザードは王のもとへ行きました。
王は最初、シェヘラザードの勇気を讃えましたが、心の中では彼女もまた翌日には命を失うだろうと思っていました。
しかし、シェヘラザードには特別な計画がありました。
結婚の夜、彼女は王に言いました。
「私が物語を語りましょう。
けれども、話が終わる前に夜が明けてしまうように、続きは明日お話しします。
」王は不思議に思いながらも、彼女の話を聞くことにしました。
シェヘラザードは深い知恵をもった物語を語り始めました。
最初は王が理解できないほど複雑で美しい話でしたが、話が途中で終わると、王は続きが気になって仕方がありませんでした。
彼はシェヘラザードに命を与え、次の日まで物語の続きを聞かせることを許しました。
そして、シェヘラザードは毎晩、話を少しずつ進めていきました。
彼女は冒険、愛、勇気、知恵といった様々なテーマを織り交ぜながら、王の心を少しずつ変えていったのです。
毎晩、王は次の話を待ち焦がれ、夜が明けるのを惜しむようになりました。
王の冷酷な心は次第に温かくなり、彼はシェヘラザードを深く愛するようになりました。
そして、千夜を超えた頃、王はついに気づきました。
シェヘラザードが語った物語の一つ一つが、彼に深い教訓を与え、彼自身の心の中の闇を払っていたことを。
王はもう決して命を奪うことはしないと誓いました。
その後、シェヘラザードと王は幸せに暮らし、王国も平和を取り戻しました。
彼女の物語は世代を超えて語り継がれ、人々に知恵と希望を与え続けたのでした。
おしまい。
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