「ライオンとジャッカル」(The Lion and the Jackal)-モロッコ
他言語版
昔々、モロッコの広い砂漠に、ライオンという勇敢で力強い王者の動物が住んでいました。
ライオンは、砂漠のすべての動物たちを支配しており、その力でどんな敵も恐れられていました。
しかし、ライオンは少し傲慢で、他の動物たちに対してあまり優しくはありませんでした。
ある日、ライオンが森を歩いていると、ジャッカルが現れました。
ジャッカルは賢くて、いつも小さな策略を考えてはうまく物事を運んでいました。
ジャッカルはライオンに近づき、こう言いました。
「おお、偉大なライオンさま!あなたはすべての動物たちの中で最も力強い存在です。
しかし、私にはひとつ、ライオンさまにとっても役立つ提案があります。
」
ライオンは少し眉をひそめました。
「役立つ提案だと?お前が何を知っているというんだ?」
ジャッカルはニッコリと笑い、言いました。
「あなたの力は誰もが認めていますが、時には力だけでは解決できない問題もあります。
もし私の提案を聞いてくれれば、もっと素晴らしい王となれるでしょう。
」
ライオンは興味を持ち、ジャッカルに話を続けさせました。
ジャッカルは言いました。
「実は、今、私が見つけた場所にたくさんの食べ物があるのです。
でも、その食べ物を手に入れるには、ある場所を通らなければなりません。
その場所には危険がいっぱいで、強い者でも簡単には行けません。
しかし、私は知恵でその場所を通り抜けることができます。
もし、ライオンさまが私の後に従えば、すぐにその食べ物を手に入れることができます。
」
ライオンはジャッカルの言葉を信じ、ジャッカルの後に従うことにしました。
二人は森を進み、険しい道を進みました。
ジャッカルは上手に危険を避け、ライオンを導いていきました。
途中、いくつかの罠や危険な動物たちに遭遇しましたが、ジャッカルはすべての問題を巧妙に解決しました。
最終的に、二人は無事に目的の場所にたどり着きました。
そこには、見たこともないような豊かな食べ物がたくさん広がっていました。
ライオンはその食べ物を見て大喜びしましたが、心の中で思いました。
「もし私一人で来ていたら、こんなに簡単に食べ物を手に入れることはできなかっただろう。
」
ジャッカルはにこやかに言いました。
「ほら、私の知恵のおかげです。
力だけでは何も成し遂げられません。
時には頭を使うことも大切だということを、ライオンさまはお分かりでしょう。
」
ライオンは静かにうなずきました。
そして、それからというもの、ライオンは他の動物たちの知恵にも耳を傾けるようになり、ますます賢く力強い王として、砂漠の中で尊敬を集めるようになったのです。
おしまい。
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