Onedollar Wanderer

「リケと房毛」(Riquet à la Houppe)-フランス

他言語版

リケと房毛はフランスの物語です。

昔々、フランスのある小さな王国に、リケという名前の王子がいました。

リケは生まれたときから、他の王子たちとは違って、頭に房毛という大きな髪の房がありました。

その房毛があまりにも大きく、ふさふさしていたので、王子はいつも人々にからかわれていました。

周りの人々は、王子の姿を見て笑っていましたが、リケはそんなことに気にせず、優しい心を持ち続けていました。

ある日、王国に美しいお姫様が生まれるという知らせが届きました。

お姫様の名前は、ベルナルダという、とても賢く、そして美しいお姫様でした。

ベルナルダは、他の誰よりも素晴らしい知恵を持っていて、そのため、王国中の誰もが彼女を尊敬していました。

しかし、ベルナルダにはひとつだけ悩みがありました。

それは、彼女がどれだけ美しく賢くても、心の中で何か足りないと感じていたことです。

ある日、ベルナルダは不思議な出来事に出会います。

森の中で、ある魔女に出会ったのです。

その魔女は、「あなたが本当に幸せになるためには、誰かを深く愛することが必要だ」と言いました。

ベルナルダはその言葉に心を打たれ、幸せを見つけるための旅に出ることを決意しました。

旅を続けるベルナルダは、ある城にたどり着きました。

その城には、房毛を持った不思議な王子、リケが住んでいました。

最初にリケを見たとき、ベルナルダは彼の外見に驚きました。

リケは、房毛が大きくてちょっと奇妙な姿をしていましたが、すぐに彼の優しさと温かさに気づきました。

リケはベルナルダをとても歓迎し、ふたりは一緒に過ごすことになりました。

日々を共に過ごすうちに、ベルナルダはリケの優しさに心を惹かれ、次第にリケを愛するようになりました。

リケもまた、ベルナルダの知恵と美しさに魅了され、ふたりは深い絆で結ばれるようになりました。

すると、ある日、魔女が再び現れ、ベルナルダに言いました。

「あなたがリケを愛しているならば、もう悩むことはありません。

あなたはすでに幸せを手に入れたのです。

魔女の言葉通り、ベルナルダはリケを心から愛し、リケも彼女を心から愛していました。

そして、リケの房毛が奇跡的に美しい髪に変わり、王子は今やどこから見ても立派な姿になりました。

ふたりは王国に戻り、幸せに暮らしました。

おしまい。