「三つの金の髪を持つ悪魔」(El diablo de los tres pelos de oro)-スペイン
昔々、ある王国に、誰もが恐れる悪魔が住んでいました。
その悪魔は三つの金の髪を持ち、その髪の光は夜空の星のように輝いていました。
しかし、誰もその悪魔を見た者はいませんでした。
というのも、悪魔はとても恐ろしい姿をしていて、誰も近づこうとはしなかったからです。
ある日、王様は国中に知らせを出しました。
「この悪魔を倒せる者には、王国の半分を与える。
」その知らせを聞いた、勇気ある若者が一人、王様の元へとやってきました。
彼の名前はアルフォンソと言いました。
アルフォンソは、悪魔の髪の毛を手に入れなければならないと決心しました。
なぜなら、悪魔の髪の毛を取ることができれば、悪魔を倒すことができると言われていたからです。
王様はアルフォンソに、悪魔が住む遠くの山へ向かうように命じました。
道中、アルフォンソは様々な困難に直面しました。
まず、深い森に迷い込み、そこで彼は一匹の狐に出会いました。
「君、どうしたんだ?」と狐が尋ねました。
「悪魔の髪を三本取るために、この山へ行こうとしているんだ。
」アルフォンソは答えました。
「悪魔の髪を取るには、まずこの森を抜けなければならない。
私が助けてあげるから、私を信じてついて来なさい。
」狐はアルフォンソにそう言い、彼を無事に森の外へ導きました。
次に、アルフォンソは大きな川に出くわしました。
川は急流で渡るのは非常に危険でした。
そこで、アルフォンソは川辺に住むカメに声をかけました。
「カメさん、この川を渡るにはどうすればよいか教えてくれ。
」カメは静かに言いました。
「私は川を渡るのが得意だよ。
君を背中に乗せて渡してあげよう。
」そう言って、カメはアルフォンソを背負って川を渡りました。
川を越えたアルフォンソは、ついに悪魔の住む山へとたどり着きました。
山の中で、彼は悪魔の住む洞窟を見つけました。
アルフォンソは恐る恐る洞窟に入ると、そこで悪魔と対面しました。
悪魔は三つの金の髪を光らせながら、彼をじっと見つめました。
「お前が私の髪を取ろうとするとは、愚かな者だ。
」悪魔は冷たく言いました。
アルフォンソは震えながらも言いました。
「私はあなたの髪を取るために来た。
もしそれを取ったら、あなたを倒すことができるからだ。
」悪魔はにやりと笑い、「それならば、私の三つの金の髪を一つずつ取ってみろ。
」と言いました。
アルフォンソは勇気を振り絞って、最初の髪に手を伸ばしました。
すると、悪魔は髪を守るために激しく揺れ動きましたが、アルフォンソはうまく髪を一筋取ることができました。
次に、二本目の髪を取るために再び挑戦しました。
今度も悪魔は激しく抵抗しましたが、アルフォンソはその力をこらえて二本目の髪を手に入れました。
そして、最後の三本目の金の髪を取るために、アルフォンソは何度も何度も悪魔に立ち向かいました。
ついに、アルフォンソは三本目の髪を手に入れ、悪魔は力を失って倒れました。
悪魔が倒れると、洞窟の中は静かになり、光が満ち溢れました。
アルフォンソは三本の金の髪を大事に持ち帰り、王様に見せました。
王様はその勇気を讃え、約束通り、王国の半分をアルフォンソに与えました。
そして、アルフォンソは幸せに暮らしましたとさ。
おしまい。
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