「三人の兄弟と魔法の杖」(Os três irmãos e a vara mágica)-ポルトガル
他言語版
昔々、ある村に三人の兄弟が住んでいました。
長男は勇敢で力持ち、次男は知恵者で頭が良く、三男はとても優しく、みんなに愛されていました。
ある日、父親が病気になり、村の長老から「病を治すためには、魔法の杖を手に入れる必要がある」と言われます。
しかし、その杖は遠くの山の奥深くに隠されており、危険が待ち受けていることを誰もが知っていました。
三人の兄弟は、父親のために魔法の杖を探しに出かけることを決意しました。
最初に出発したのは、長男でした。
彼は力に自信があり、杖を手に入れることができると信じていました。
山のふもとまで歩いていくと、大きな岩が道を塞いでいました。
長男は岩を力で押しのけようとしましたが、岩はびくともしません。
力だけではどうにもならないことを悟り、長男はあきらめて家に戻ることにしました。
次に、次男が山に向かいました。
彼は頭を使って問題を解決することが得意でした。
道の途中で、魔法のように見える大きな川に出くわしました。
川を渡る方法を考えながら、次男はしばらく悩みました。
そこでふと思いつき、川の流れに逆らわないように、小さな橋をかける方法を思いつきました。
ところが、橋を作るためには木を切らなければならないのですが、切り倒す木が大きすぎて一人では無理でした。
次男もまたあきらめ、家に帰ることにしました。
最後に、三男が山に向かいました。
彼は力も知恵も他の兄たちほどありませんでしたが、優しさと心の清らかさがありました。
途中、三男は山の中で疲れた動物たちに出会い、手を差し伸べて助けてあげました。
小さな鳥が三男に話しかけてきました。
「あなたの心の優しさが、この山の魔法に通じます。
私が道を教えてあげましょう」と言って、鳥は三男を導く道を示してくれました。
鳥に導かれて進むと、ついに三男は魔法の杖を見つけることができました。
三男は魔法の杖を手に入れ、急いで家に帰りました。
父親の病はすぐに治り、村の人々もみんな喜びました。
三男は、勇気と知恵だけではなく、優しさが最も大切だということを学びました。
そして、三人の兄弟はそれぞれの特性を大切にし、これからも協力しながら幸せに暮らしました。
おしまい。
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