「夢見る王女」(Dreaming Princess)- アラビア
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昔々、アラビアの美しい砂漠の王国に、リラという名の王女が住んでいました。
リラは王国で最も賢く、美しい王女として知られていましたが、彼女にはひとつ、誰にも言えない秘密がありました。
それは、彼女が毎晩不思議な夢を見ていたことです。
その夢の中で、リラは広大な草原や高い山々、青い湖が広がる場所に立っていました。
周りには虹がかかり、空には輝く星々が瞬いていて、夢の中の世界はとても美しく、どこか現実ではないような気がしました。
リラはその世界で自由に動き回り、幸せに包まれていました。
けれども、目が覚めると、現実の世界に戻らなければなりませんでした。
夢の世界はいつも遠く、手が届かないものでした。
リラは心の中で、「どうしてこの夢の世界が本当にならないのだろうか?
」と考え続けました。
ある日、リラは王国の賢者である老人に会いに行きました。
賢者は山の上に住んでいて、神秘的な力を持っていると噂されていました。
リラはその賢者に、何とかして夢の世界を現実にする方法を尋ねました。
「賢者様、私は毎晩美しい夢を見ます。
夢の中では何でもできるのに、目が覚めるとそのすべてが消えてしまいます。
どうすれば、この夢の世界を本当のものにできるのでしょうか?
」
賢者は静かにリラを見つめ、少しの間黙っていました。
そして、ついに口を開きました。
「リラよ、夢の世界はただの幻ではない。
夢の中で感じる喜びや希望、それらは現実にも存在する力だ。
しかし、それを現実にするには、まず心の中でその世界を信じ、行動することが必要だ。
夢を見ることは素晴らしいことだが、その夢を現実に変えるのはお前の手の中にある。
」
リラはその言葉に深く考えました。
夢を見ること自体は簡単ですが、それを現実にするには、まず自分自身を信じ、行動し続けることが大切だということを理解しました。
彼女は王国の人々にもっと幸せをもたらすために、夢で見た素晴らしい世界を作りたいと強く思うようになりました。
それからリラは、毎日少しずつ自分の王国を変えていきました。
彼女はまず王国の美しい庭を作り、そこに色とりどりの花を植えました。
そして、王国の人々が心から幸せに暮らせるように、善行を行い、思いやりのある政治をしました。
次第に、王国はますます美しく、平和になり、リラの心の中で見ていた夢のような世界が現実のものとなっていきました。
人々はリラの優しさと知恵に感謝し、王国は繁栄を迎えることができたのです。
そして、ある晩、リラは再び夢の中で美しい景色を見ることができましたが、今度はそれが現実の世界と重なって見えました。
彼女はついに、自分の心の中にあった夢が実際にこの王国を輝かせる力を持っていたことに気づいたのでした。
リラはこうして、夢を信じ、行動し続けることで、夢見る王女として王国に永遠の平和と幸せをもたらすことができました。
おしまい。
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