「白い羽根の女」(The woman with the white wings)- フランス
他言語版
昔々、フランスの小さな村に、美しい女性が住んでいました。
彼女の名前はアリエル。
彼女は誰からも愛され、村の人々からは「白い羽根の女」と呼ばれていました。
その名の通り、彼女の背中には大きな白い羽根が生えていたのです。
アリエルの羽根は、まるで天使のように純粋で輝いており、その羽音を聞いた者は心が穏やかになると言われていました。
しかし、この美しい羽根には秘密がありました。
アリエルは、昔、神々から与えられた特別な力を持っていたのです。
ある日、村に危機が訪れました。
隣の山から猛獣が村に現れ、人々を恐怖に陥れていたのです。
村の人々はどうしてもその猛獣を退治することができず、恐れおののいていました。
そこで、アリエルは決心しました。
彼女は自分の力を使って、村を救おうとしたのです。
「私は神々の力を借りて、この村を守ります。
」アリエルはそう言うと、村の広場に立ちました。
そして、彼女は背中の白い羽根を広げ、空高く舞い上がりました。
羽根から放たれる光が、村を包み込み、猛獣の目を眩ませました。
猛獣は光に怯え、やがてその姿を消しました。
村の人々はアリエルの勇気に感謝し、彼女を称賛しました。
アリエルは静かに羽根をたたみ、微笑んで言いました。
「これは私の使命です。
神々の力を借りて、皆さんを守ることができて嬉しいです。
」
しかし、アリエルには一つの悲しい運命がありました。
彼女は、自分の力を使うたびに、少しずつ羽根の白さを失っていくのです。
彼女の羽根が暗くなればなるほど、その力が弱まることを彼女は知っていました。
けれども、それでも彼女は人々のために戦い続けました。
月日が経ち、村には再び危機が訪れました。
今度は村に疫病が広がり、誰もが恐れ、絶望していました。
アリエルは再び立ち上がり、神々の力を借りて疫病を追い払うために力を尽くしました。
しかし、その結果、彼女の羽根は完全に黒くなり、輝きを失ってしまいました。
それでもアリエルは微笑みました。
彼女はもう、羽根の色がどうなろうとも、村の人々を守り続けることができたことに満足していたのです。
その後、アリエルは再び村人たちに感謝されましたが、彼女の姿は次第に影のようになり、村を去りました。
そして、誰もがアリエルのことを忘れず、彼女が村を守り抜いたことを語り継ぐことになりました。
アリエルの白い羽根は、村の伝説となり、今でも時折、村の空を舞う白い羽根を見ることができると言われています。
彼女の犠牲と愛は、永遠に村の心に生き続けるのでした。
おしまい。
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