「賢い娘と王様」(The Clever Girl and the Sultan)-モロッコ
他言語版
昔々、モロッコの広大な砂漠の街に、賢い娘が住んでいました。
彼女の名前はマリカ。
マリカは村で一番賢いと評判で、どんな問題も巧みに解決することができました。
彼女の知恵は、村の人々にとって非常に頼りにされていました。
ある日、スルタンがマリカの村に訪れることになりました。
スルタンは非常に権力を持っていたのですが、彼には一つの悩みがありました。
スルタンは自分の国に住む賢い人々を集め、その知恵を試してみたくなったのです。
そこで、スルタンは村の広場で大きな集会を開き、「誰か私の問題を解決できる者がいれば、その者に大きな報酬を与えよう」と宣言しました。
村の人々は次々と集まってきましたが、誰もスルタンの問題を解決できませんでした。
スルタンの問題とは、毎晩夢の中で見た不思議な言葉の意味を解き明かすことでした。
その言葉は「月は夜の王であり、昼の王は太陽である」というもので、スルタンはその言葉が何を意味しているのか全く分からなかったのです。
そして、マリカも集会にやってきました。
彼女は静かにスルタンの前に進み、言いました。
「スルタン様、その言葉の意味を解き明かすことができます。
」スルタンは驚きましたが、マリカに解答を求めました。
マリカは少し考え、こう答えました。
「その言葉は、夜と昼の交代を意味しています。
月が夜を支配し、太陽が昼を支配しているように、すべてのものには秩序と役割があるのです。
それは、自然のサイクル、そして世界の調和を象徴しているのです。
」
スルタンはその答えを聞いて目を見開きました。
彼は深く感心し、言いました。
「確かに、それは私が求めていた答えだ。
お前は非常に賢い。
そして、私はお前に報酬を与えよう。
」
しかし、マリカは答えました。
「スルタン様、報酬は必要ありません。
私はただ、真実を知りたかっただけです。
」スルタンはその謙虚さにさらに感心し、マリカに特別な贈り物として黄金のネックレスを授けました。
そして、彼女を宮殿に招待し、今後も彼女の知恵を国のために使いたいと申し出ました。
マリカはその後もスルタンの賢者として仕え、国の問題を解決するために力を尽くしました。
彼女の名声は広がり、多くの人々が彼女を敬い、彼女の知恵を頼りにしました。
こうして、マリカは賢い娘として、モロッコの歴史に名を刻むこととなったのです。
おしまい。
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